あらすじ
小学生のころ、同じクラスの男の子と毎日一緒に歩いた帰り道。
雨の日に交わした「明日も、同じ帰り道を歩こう」という言葉は、
少女にとって特別な合言葉になった。
中学生になり、少しずつ変わっていく日常。
そして突然の別れ。
「明日」は来ないまま、彼はいなくなった。
高校生になった少女は、恋をしている自覚もないまま、
それでも一人で同じ帰り道を歩き続けていた。
変わらない景色に、変わってしまった気持ちを重ねながら。
卒業を目前にして、彼女はようやく知る。
あの言葉が意味していたのは、
“一緒にいる約束”ではなく、“前に進むための励まし”だったのだと。
そして迎える、再会の夕暮れ。
同じ帰り道の先で、彼女が選ぶ「明日」とは――。