あらすじ
三号によって、このカフェに呼ばれた一号と二号。彼女達の共通点は、とある男(今津)の元妻であることだ。まずは、近況報告を話す三人。一号と二号は、今もまだ、三号が今津の妻だと勘違いをしており、今津の様子を三号に聞く。三号は、自分たちは半年前に離婚をした事、そして今は別の女と一緒にいる事を話す。「つまり……四号ってこと?」と、驚く二人。それに対して三号は首を振る。
「彼の妻は昨日の時点で、十一号。今津さんの結婚スピードは指数関数に上がり続けている」と。
一人目の結婚相手、一号との結婚生活は丁度二年だった。
二人目の結婚相手、二号との結婚生活は丁度一年だった。
三人目の結婚相手、三号との結婚生活は丁度半年だった。
四人目の結婚相手、四号との結婚生活は丁度三か月だった。
今津の結婚生活は、回数を重ねるごとに、半分、更に半分と減り続けている。そしてこのままでは、結婚スピードは無限に増え続け、世界中の人間が旧姓、今津となってしまう。
そしてもっと、恐ろしいことに。この計算が正しいとすると、彼の結婚生活の累計期間は4年を絶対に超える事が無い。そして今日が、その運命の日。今津が一号と結婚して丁度四年目の日であった。
三号は神妙な顔で二人に告げる。
「このままでは、時間が止まり……世界が破滅する」