あらすじ

高校二年の七海は、図書館で同じ本『ノルウェイの森』に同時に手を伸ばした少年・陸と出会い、一目惚れする。毎週土曜に並んで読書し、カフェで語り合う日々を重ねた二人は、公園での告白を経て恋人となり、水族館や映画、イルミネーション、誕生日ディナーと、一年三ヶ月の幸福な時間を築いていく。  七海の願いで「子どもの頃に家族で行った海」へ行こうと決めた陸は、バイトを掛け持ちして中古バイクを買い、免許も取り、半年かけて準備を整える。そして夏休み最後の日、ペアリングを渡す決意を胸に、陸は七海を後ろに乗せて海へ向かうが、高速道路で前方のトラックが急ブレーキをかけ、バイクはスリップして対向車線の大型トラックと正面衝突してしまう。  衝突の瞬間、時間は異常に引き伸ばされ、0.03秒が永遠のように感じられる世界で、宙に投げ出された二人は会話を交わす。陸はそれを授業で聞いた「タキサイキア」と説明し、死を悟りながらも、水族館や映画、クリスマス、桜、誕生日などの思い出を七海と語り合い、もし生きていられたら大学で同棲し、結婚して子ども・蒼と海を育て、家族で海に行きたかった未来を夢として語る。陸はペアリング「R&N Forever」を見せ、「いつか結婚しよう」と伝えようとしていたことを打ち明け、二人は「生まれ変わってもまた会おう」と誓い、手を握り合って地面へと落ちていく。時間が元に戻った瞬間、激しい衝撃に襲われ、陸の意識は途切れる。

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エブリスタ2025/12/27
  • 現在の作品止まった夏の秒針