あらすじ
名門私立・彩条学園。
ここは、生徒会と風紀委員会を中心に物語が展開する、BL恋愛ゲーム『学園恋愛―Color Order―』の舞台だった。
……少なくとも、俺――白石律の記憶が正しければ。
風紀委員会の副委員長として学園の秩序を守る律は、ある日を境に断片的な既視感に襲われる。
決まった順序で起こるイベント。
色を持つ名前の攻略対象たち。
そして、悪役ポジションとして設定された風紀委員長・神楽坂紫苑が辿る、避けられないバッドエンド。
このゲームで、律は攻略対象ではない。
物語の中心に立つこともない。
本来なら、選択肢すら与えられない“脇役”だった。
そんなはずなのに。
海外育ちの転入生・小鳥遊陽斗が現れ、正規ルートが動き出した瞬間、律は確信してしまう。
ゲームが始まった、と。
紫苑の未来を知っているのは、自分だけだ。
選択肢もフラグも持たない立場で、運命を変えることなどできない。
それでも、彼を破滅へ向かわせるシナリオを、なぞる気にはなれなかった。
これは、
攻略対象ではない“はず”の少年が、
悪役キャラのバッドエンドを覆そうとしてしまった物語。
セーブもロードもできない世界で、
彼は何を選び、誰の手を取るのか。
※この作品はフィクションです。実在の人物や団体などとは一切関係ありません。