あらすじ
人類が滅亡寸前まで追い込まれた世界。
都市を蹂躙するのは、感情を持たない無人機動兵器群《イクリプス》。
それに対抗できる唯一の切り札――
人の心と完全同期する人型機動兵器《リリウム・ノクス》。
だが、この機体には致命的な欠陥があった。
戦うたびに、搭乗者の記憶と感情が奪われていくのだ。
偶然適合者として選ばれた少女・ユリは、
守るものをすでに失いながらも、戦場に立つ。
機体の中で囁く、名前のない“少女の声”。
それはAIなのか、過去の搭乗者なのか――
それとも、兵器そのものの意思なのか。
戦うほどに、ユリは「自分」を失っていく。
それでも彼女は問い続ける。
「私は、何を失ってまで戦っているの?」
人型であるがゆえに人の心を必要とし、
人の心を喰らう兵器《リリウム・ノクス》。
これは、
少女と機動兵器が、互いの存在を支え合いながら
それでも残酷な運命へ進んでいく物語。