あらすじ
中学3年生の山下裕平は、3歳だった妹が死んでから初めて、一家で祖母の家に帰省した。
祖母は、地域固有の宗教である「底哭」に入信しており、不可解な点のある妹の死について「ソコナキサマ」の声を聴く、といって、専用の部屋である「哭室」に籠ってしまう。
哭室は信者以外は覗いてはいけない、とずっと言われてきたが、裕平は、“ある理由”があって、その場面を覗いてしまう。
「アアアアアアアア、ウウウ、オォォォォォォォォォォォ!」
鼓膜を破り、そのまま脳を爆破してしまいそうなほどの「哭き声」が、裕平を襲った。