あらすじ
「君に触れると、不幸が起きるんだ」――偽りの呪いをかけられ、聖女の座を追われた少女、ルナ。
彼女は正体を隠し、辺境のミモザ村で薬師として静かな暮らしを始める。
ようやく手に入れた穏やかな日々。
しかし、そんな彼女の前に現れたのは、「王国一の不運王子」リオネスだった。
彼が歩けば嵐が起き、彼が触れば物が壊れる。
そんな王子が、なぜか彼女の薬草店の前で派手に転倒し、大怪我を負ってしまう。
「私の呪いのせいです!」と青ざめるルナに、王子は笑った。
「いつものことだから、君のせいじゃないよ」
これは、自分を不幸だと思い込む元聖女と、天性の不運をものともしない王子の、勘違いから始まる癒やしと幸運の物語。
二人が出会う時、本当の奇跡が目を覚ます。
心温まるスローライフ・ラブファンタジー、ここに開幕。
【登場人物紹介】
◆ルナ(偽名:リナ)
本作のヒロイン。
元聖女。
義妹の策略により「触れた者を不幸にする呪い」という偽りの汚名を着せられ、王都を追放された。
自己肯定感が極端に低く、自分は幸せになってはいけないと思い込んでいる。
辺境のミモザ村で薬師として暮らし、村人たちの優しさに触れることで少しずつ心を取り戻していく。
本来は周囲の邪気を中和し、幸運をもたらす強大な力を持つ。
◆リオネス・フォン・アストリア
本作のヒーロー。
アストリア王国の第二王子。
「王国一の不運王子」の異名を持つ。
生まれつき、国に仇なす邪気を無意識に引き寄せてしまう体質のため、常に大小さまざまなトラブルに見舞われている。
しかし、性格は明朗快活で全くめげない。
視察で訪れたミモザ村でリナ(ルナ)と出会い、一目で恋に落ちる。
◆セレーネ
ルナの義理の妹。
聖女の座を奪うため、暗示の魔法でルナに偽りの呪いを信じ込ませ、王都から追放した張本人。
表向きは慈愛に満ちた聖女を演じているが、その本性は嫉妬深く狡猾。
◆カイ
リオネス王子の側近であり、親友。
冷静沈着で有能。
王子の不運体質に長年振り回されており、気苦労が絶えない。
ルナ追放事件の真相を探る。