あらすじ
ここに二冊のノートがある。ノートの見た目はそっくりだ。
デザインが似ているだけではない。表紙の反り具合から、目に見えないほどの小さな傷にいたるまで、そっくりそのまま同じだった。
ノートの表紙をめくれば、表紙の裏には、不思議な注意書きが書かれてある。
〝このノートに書いたことは、もう一つのノートにも書かれる。もう一つのノートに書いたことは、このノートにも書かれる。
このノートにはルールがある。
ルール1。ノートに書いたことを、ノートの持ち主以外の人間に見られると、ノートは消滅する。
ルール2。ノートの持ち主が死ぬと、ノートは消滅する。〟
これから記される物語は、この奇妙なノートによって引き起こされた不思議な物語である。