あらすじ
ブラック企業で過労死した佐藤健太が転生したのは、指パッチンひとつで山脈を消し飛べる歴代最強の魔王・アルス。
「これで誰にも縛られず、自由に生きられる!」
そう思ったのも束の間、彼を待っていたのは――「高度な法治国家」と化した現代的な魔界だった!
この世界では、魔王と言えど「魔界憲法」には逆らえない。
必殺技を放つには「議会の承認」と「環境アセスメント」が必要で、
勇者が攻めてきたら「外交問題」にならないよう、接待して笑顔で帰さなければならない。
さらに最悪なことに、魔王の生命力は【国民支持率】と連動していた。
現在の支持率は危険水域ギリギリの35%。
もし30%を切ると、システム判定により全ステータスが「1」になり、強制的に革命イベント(処刑)が発生して死ぬ無理ゲー仕様!?
立ちはだかるのは、強大すぎる部下たち(野党)。
「軍事費を増やせ! さもなくば暴れる!」と恫喝する、脳筋な国防大臣(ドラゴン)
「伝統を守れ! 貴族への課税反対!」とごねる、既得権益まみれの財務大臣(吸血鬼幼女)
「賃上げしろ! 有給寄越せ!」とストライキを起こす、最大票田の労組代表(ゴブリン)
「魔王を倒すより、動画の再生数が大事」とコラボ配信を迫る、承認欲求モンスターの勇者
最強の力で決裁印を押し、ド派手な魔法でゴミ焼却場の点火式を行い、勇者とはプロレス(八百長試合)で友好条約を結ぶ。
これは、世界を滅ぼせる力を持ちながら、世知辛い法律と支持率に縛られた元社畜魔王が、「定時退社」と「ホワイトな魔界」を目指して胃を痛める、涙と笑いの行政ファンタジー!