あらすじ
川裏の路地にある小さな駄菓子屋で店番をする桐山ハルは、子どもや町の人が抱える“小さな歪み”に寄り添いながら、人には見えない怪異の気配を追って暮らしている。
名門高校に通うお嬢様、灯郷 椿は旧家の“灯”の血筋に生まれ、怪異を祓う力を持つ。厳しい当主に縛られ、家も血筋も憎みながら、それでも使命だけは捨てられず、影を追う。
椿と同じ高校に通う黒川レイは、昼は無口な生徒、夜は裏社会の組織「九尾」の戦闘要員として怪異狩りに使い潰される少年だった。傷を増やしながらも、生きるために刃を握り続けている。
怪異、裏社会、そして血筋の檻。
三つの視点で描かれるのは、奪われ続けた人生の中で“居場所”を取り戻すための、出会いと抗いの物語。