あらすじ

焼きすぎたホットケーキが、言えなかった言葉になる。 ホットケーキは、混ぜすぎてもだめで、混ぜなさすぎてもだめだと、彼女は言っていた。 最後にそれを焼いたのは、いつだっただろう。 フライパンの前に立つ「僕」は、もう隣にいない彼女の声を、勝手に思い出しているだけだ。 ただ焼くだけの話なのに、どうしてこんなに手が止まるのか。 どうして、ひっくり返す瞬間が、こんなにも怖いのか。 これは、大きな事件も奇跡も起きない話。 でも、声に出して読んだとき、きっと誰かの胸に引っかかる。 ホットケーキ一枚分の、取り返しのつかない時間の話。

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小説を読もう2025/12/27
  • 現在の作品ホットケーキは、二人で食べるものだと思っていた