あらすじ
「ねえ、こっち、こっちきて!」
「ははは、待ってくれよお」
「こーこっ、ふふっ」
「なんだよお、んっ」
「ふふっ……好きよ……」
「ああ、おれも……」
追いついた瞬間、彼女は息を弾ませて振り返り、おれの首に腕を絡めてきた。身体がぶつかり、甘い匂いがふわりと鼻先を撫でる。そのまま唇が重なり、湿った音を立てて舌が絡み合った。周りの音が遠のき、彼女の吐息だけが耳に残る。
指先が肩口から胸元へ滑り、腹をなぞり、そのまま下へと……おいおい、さっきホテルを出たばかりだというのに、まったく……こんなところで――うおっ。
「ちょ、ちょっと」
「なーに? ふふっ」