あらすじ
「黒上君。キミ、明日から来なくていいから」
国家公務員の退魔師として働いていた黒上凛太郎、四十三歳。
第四部隊の隊長として怨霊と戦ってきたにもかかわらず、彼は突然、組織から追放される。
行き場を失ったその帰り道、凛太郎は交通事故に巻き込まれた一家を救うために命を落とした。
――しかし、そこで彼の人生は終わらなかった。
目を覚ました凛太郎の前に現れたのは、北欧神話の戦乙女を名乗る存在――ヴァルキリー・エイル。
彼女は本来、戦死者を選び導く側の存在だったが、なぜか凛太郎の魂は強すぎて「選ぶはずが、契約してしまった」という。
仁義と情を信じる中年退魔師と、常識外れな戦乙女の奇妙な主従関係。
さらに、事故で救った少女・草壁マリナは、
エイルをその身に宿したまま凛太郎に「弟子入り」を願い出る。
国家にも組織にも居場所を失った男は、私設の退魔会社を立ち上げることを決意する。
――これは「家族を愛し、ヤンキーに見えるだけの真面目なアラフォー」が、追放の果てに最強の退魔師へと成り上がっていく物語。
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