あらすじ

経営者として、常に判断し続ける僕。 強さを求められ、迷いを見せることは許されない日常。 ひとつだけ、何も決めなくていい部屋がある。 施術室で彼女は、触れる前に待つ。 視線と呼吸だけで距離を詰め、 言葉は最小限 それなのに、逃げ場はない。 「力、抜いて」 その一言で、 背負ってきた責任が、音もなくほどけていく。 支配ではない。 ただ、身を預ける感覚が、 深く、確かに身体を満たしていく。 触れられるたび、 自分が“選ばれている側”であることを思い出す。 名前も肩書きも外したまま、 僕は静かに、彼女の時間の中に深く沈んでいく。 終わりの気配すら、やさしく。 「まだ、ここにいよう」 胸の奥に彼女の熱を残す。 それだけで、また世界に戻れる。

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カクヨム
カクヨム2025/12/26
  • 現在の作品経営者の僕が、 いちばん無防備になれる部屋