あらすじ

戦国の世。 置屋で育った長峰十兵衛は、人の「一歩先」が見える異能を持っていた。 やがて武家に身を置いた十兵衛は、徳川家康に見出され「影康」と名を与えられ、表に立たぬ影として天下の裏側を支える存在となる。 しかし、僧から告げられた出生の真実―― 自分が豊臣秀吉の子であることを知った時、影康の運命は歪み始める。 血と忠義、正しさと責任の狭間で揺れる中、彼の異能は次第に失われていく。 やがて影として切り捨てられた影康は、名を捨て、旗を掲げずに立つ。 集まったのは武士ではなく、戦に翻弄され続けた民だった。 勝利も復讐も否定し、「勝たぬ戦」で戦そのものを終わらせた一人の影。 これは、歴史に名を残さなかった者が、戦国を終わらせた物語である。

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カクヨム
カクヨム2026/01/06
  • 現在の作品影の名