あらすじ

年の瀬、夜の東京は、活気に満ちていた。誰もが明日来る2026年に希望を抱き、2025年に思いを馳せる。 俺も、その一人だった。駅前の電柱に寄り掛かり、少し悴んできた右手で、スマホを触る。特に興味もないネットニュースを見ながら2025年を振り返る。 高校を卒業し、都内の大学へ進学を気に上京。 慣れないことだらけで、大変だったけど、なんとか、今日までやってきた。 大学の講義も終え、予定もなかった俺は、明日実家に帰省する。 親父がいる神社へ顔を出し、気まずい妹と挨拶だけを交わし、継母がつくってくれたご飯を食べ、地元の友達と、どこかへ遊びに行く。 年始は、そんなもんになるだろう。 こんな事を考えている内に電車が来たようだ。 俺は電柱に寄り掛かるのをやめて、歩き出す。 明日は実家に帰る。その事に少し胸を踊らせて。 「……え」 情けない声が、聞こえた。 俺が言ったのか、それとも別の誰かが言ったのかよく分からなかった。 いや、今はそんな事どうでもいい。 だって、空が爆ぜたのだから。

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小説を読もう2026/01/06
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