あらすじ
気温五十度の灼熱地獄こそが、私にとって唯一の天国だった。
触れるもの全てを凍らせてしまうエルザは、その冷たすぎる体質のせいで誰からも愛されず、化け物と蔑まれてきた。
婚約者に捨てられ、死刑同然に送り込まれたのは、火傷するような熱風が吹き荒れる辺境の地。
しかしその過酷な環境は、万年冷え性の彼女にとって、生まれて初めて生きている実感をくれる楽園となる。
そこで出会ったのは、触れるもの全てを燃やしてしまう孤独な辺境伯。
近づくことすら許されないはずの二人が手を重ねたとき、互いを傷つける呪いは、この世で最も心地よい温もりへと変わる。
冷たすぎる女と熱すぎる男。
相反する二人が抱きしめ合うとき、世界を揺るがす化学反応は愛となるのか、それとも破滅を招くのか。
触れ合えない二人が辿り着く、運命の温度とは。