あらすじ
「一度殺した程度で、この腸(はらわた)の煮えくりかえるような怒りが消えるものか」
不落の城塞を強襲し、魔王軍幹部の一人を討ち取ったレオンハルトたち。
しかし、勝利の余韻に浸る暇はない。自分たちの「子供」である神獣グンとブリューを傷つけた報いは、幹部一人の死程度で購えるものではなかった。
魔王軍の喉笛を食いちぎるため、一行は制圧した城塞を拠点に「籠城」を開始。
だが、それは人類にとっての反撃の狼煙であると同時に、魔王軍が誇る**「更なる幹部」、そして神獣の命を狙う「未知の強敵たち」**を呼び寄せる呼び水となる。
牙を剥くのは、数多の戦場を蹂躙してきた最上位の魔族たち。
対するレオンハルトとカミロは、磨き上げた格闘技術と神獣との連携、そして魔法使いルカが命を削り練り上げた新たな「牙」を手に、さらなる絶望へと足を踏み入れる。
絆はより深く、戦いはより凄惨に。
シャンプーの香りと血生臭い硝煙が混ざり合うなか、二頭の神獣が見せる「あくび」の先にあるのは、真の平和か、それとも尽きぬ修羅の道か。
復讐を誓った「親」たちの、真の逆襲がここから始まる。