あらすじ
奨が死んだ。
突然のその現実は、俺たちを容赦なく打ちのめした。
交通事故というだしぬけな親友の死を、俺はなかなか受け入れられなかった。
現実に目を覆い、
『この夢はいつ覚めるのだろう?』
そればかり考えていた。
しかし、二か月後、雨雲が世を覆い始める六月初頭。転機が訪れた。
きっかけは、なんてことない些細な噂。
『何でも願いが叶う場所がある。死人をも生き返らすことができる』
真偽を疑う余裕なんてなかった。俺たちは藁にもすがる思いで、それを信じた。
そして今、俺たちは【扉】を開ける。奨が生き返る、そう信じて――
2007.6 完結