あらすじ
夜の山道。
鈴木修平は、どこか世界との距離がうまく取れない大学生だった。運転中、トンネルを抜けた瞬間に女が飛び出し、反射で急ブレーキを踏む。車を降りても誰もいない。だがヘッドライトの先は崖だった――止まらなければ落ちて死んでいた。背筋が冷える修平の耳元で、女の声が囁く。
「死ねばよかったのに……」
その日から、修平の前に黒髪の女・カナが現れる。
「選ばなくていい」「大丈夫」と優しく肯定し、孤独に完璧に寄り添う。
安心と引き換えに、修平の現実は静かに「しぼむ」ように薄れていく。
助けられたはずの命は、あの一言を合図に、ゆっくりと、死のほうへ傾きはじめる。
『除霊師のレイさんは除霊よりもロックがしたい』の話です。
https://kakuyomu.jp/works/16818792439314721896