あらすじ
高校生の髙島實(たかしま・みのる)にとって、世界は至極単純なはずだった。
「当たり前」の日常が、夏休みを目前にした前日、
鮮血の匂いと共に唐突な終焉を迎える。
突如として現れた、異世界へと繋がる「門」。
その鍵となるのは、血肉に飢えた吸血鬼の少女たちだった。
彼女たちが振るう鉄槌は、實の知る「正義」を無慈悲に切り裂いていく。
誰かを救うことが、誰かを殺すことと同義であるとしたら。
守りたいと願う心が、最悪の悲劇を招く引き金になるとしたら――。
「ねえ、――この血の味を、あなたは『悪』と呼ぶの?」
善と悪、光と闇。その境界線が溶け合う混沌の中で、少年は己の存在意義を問われることになる。