あらすじ

舞妓や見習いが生活する場所で、『仕込み』として入門している茜音はそろそろ『見習い』に昇格してもいいはずが……なかなか知らせが来ないのは、自分の『肌』に問題があるのではと思うばかり。 小中と運動部に明け暮れていたせいもあり、日焼けが酷い茜音が一年程度の生活では多少薄くなった程度。噂話にもなるくらいだから、きっと女将も知らせを遅らせている……そう思っていた矢先、まかないの片付けで食器を何枚か割ってしまった。 『力を抜き、あんたにも『光』もんはちゃんと見えとる』 まかない婦にそう言われ、食器はまだ修復できるということで『金継ぎ』という修復技法を教えてもらった。特に、黒い湯のみには最後に塗布する『金』が映える。 舞妓の見世出しは黒紋付の羽織。化粧は水化粧の仕上がり次第でどうとでもなる、胸を張りと背中を押され……金継ぎが出来上がる二週間の間、仕込みの仕事やお稽古にも励んだ茜音は、やっと舞妓としてのデビューに向けた『見習い』昇格への通達がきたのだった。

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カクヨム
カクヨム2026/01/05
  • 現在の作品出立は、黒との金継ぎから