あらすじ

俺、レイ・クロスフェルトは「切断理論の英雄」と呼ばれている。  暴走する術式を安全に停止させる理論を編み出し、五年前の大事故を止めた。  それ以来、「若き天才」「安全の守護者」と持て囃され、審査委員、弟子志望者の対応、共同研究の調整と、「善意」という名の依頼が俺の日常を侵食していった。  断れない性格の俺は、全部引き受けて、全部疲れる。  そんな俺にとって、唯一息ができる場所がある。  幼馴染のミナが営む魔法道具屋「月光堂」だ。  彼女は俺を「先生」と呼ばない。「英雄」として扱わない。  何も聞かず、温かい茶を出して、ただそこにいてくれる。  俺はミナのことが好きだ。たぶん、ずっと前から。  でも、言えない。告白したら、彼女まで界隈に巻き込んでしまう。  俺みたいな疲れた男に、彼女の人生を縛る資格なんてない。  そして彼女もまた、同じ理由で一歩を踏み出せずにいた。  これは、「善意」に押し潰されそうな魔導学者と、  彼の「静けさ」を守り続けた幼馴染の、甘くてもどかしい両片思いの物語。  ※本作はパイロット版となります。いったん1~3話まで提供し、続きを読みたいという方(コメント含む)が多ければ、  後ほど正式な連載に昇格させる予定です。

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カクヨム
カクヨム2026/01/05
  • 現在の作品【パイロット版】断れない魔導学者の俺が唯一素でいられる場所は、幼馴染の道具屋だった