あらすじ

十一歳の天才棋士・椿(つばき)。彼女にとって将棋とは、勝利を目的とする「競技」ではなく、美しさを完成させる「芸術」だった。 だが、対AI戦。冷徹な計算に追い詰められた彼女は、あろうことか禁断の「糖分(羊羹)」に手を出し、最短の、そして醜悪な勝利を拾ってしまう。 その一部始終を見ていた飼い猫・クロの爪が盤面を裂いた。 観測者に醜態を見破られた少女は、自らの慢心を許さない。 ――美しく勝てない自分など、存在してはならない。 カッターの刃を指に当て、血に染まった駒を並べる少女。猫だけが見つめる密室で、彼女は「真の天才」へと作り替えられていく。

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カクヨム
カクヨム2026/01/05
  • 現在の作品銀の毒、猫の爪 ―美しく勝てないなら、羊羹などいらない―