あらすじ

ショーンは“アーボリアン”と呼ばれる希少な種族の最後の存在だ。 彼は人としての身体と、命の核となる一本の樹という、二つの身体を持って生まれた。 その樹から離れることができない彼は、丘の上から世界を見下ろしながら生きてきた。 普通の人間のように歩き、語り、自由に生きることを、ただ願い続けて。 ある夜、街の戦闘ランク制度で名を知られる女剣士、**ハルタ(Haruta)**がその場所を訪れる。 彼女はそこに誰かがいるとも知らず、悩みや心の内を一本の樹に向かって語りかけていた。 その偶然の出会いが、ショーンにとって初めての“世界との繋がり”となる。 ハルタとの交流を通して人間の暮らしを知ったショーンは、自らの身体を鍛える決意をする。 やがて彼は、長年大地に根を張っていた核となる樹を引き抜き、それを抱えて歩き出す。 遠くから見つめるだけだった世界へ、自分の足で踏み出すために。 樹を携え、自由を手にしたショーンの、長い旅路がここから始まる。

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小説を読もう2026/01/05
  • 現在の作品人間のように生きたかった一本の樹