あらすじ
アルビオン王国の名門、ブラックモア侯爵家の令嬢シェヘラザードは、大人びた知性と独特の感性を持つ風変わりなお嬢様。
本人はただ自由に生きたいだけなのに、事件はなぜか彼女の前に転がり込んでくる。
「首を突っ込むつもりはない」 そう言いながらも、従者エドモンドと共に淡々と状況を整理し、いつの間にか真相に辿り着いてしまう――
事件を解決したいわけではない、ミステリーオタク令嬢による、古典派っぽい事件簿。
第一章 王妃の肖像
王宮内の古い棟に女性の悲鳴が響いた。
王子の婚約者候補を決めるお茶会に参加するため、王宮を訪ねていたシェヘラザードとエドモンドは、たまたま女性の悲鳴を聞いてしまう。
開かずの間とされていた、亡き前王妃の私室。
扉が開かれたその中で、一人の女が冷たく横たわっていたーー
孤独な女はなぜ死んだのか?
紛失した鍵の真相は?
密室っぽいミステリー