あらすじ
四つの種族が生きる世界。
龍人族の少年・琥珀は、森の奥で片角の鬼・翠と出会う。
穏やかで優しい翠と、その里で過ごす日々は、琥珀にとって初めての「居場所」だった。
種族の違いを越え、家族のように寄り添う時間。
しかしその平穏は、琥珀の父――龍神族の王の介入によって揺らぎ始める。
「血と力」を理由に、息子を連れ戻そうとする父。
一方、翠の片角には、かつて誰かを守るために犯した過ちが刻まれていた。
守るために失ったもの。
還ることを求める血の呼び声。
血か、居場所か。
役目か、想いか。
切なさを抱えながら、琥珀と翠は「共に生きる」という選択に向き合っていく――。