あらすじ

治療魔法が万能とされる異世界。 傷は癒え、骨は繋がり、英雄は何度でも戦場に戻される。 そんな世界に転生した主人公は、なぜか治療魔法が使えなかった。 代わりにできるのは、触れて、押して、待つだけの“地味な治療”。 だがそれは―― 治療魔法では戻らなかった人間を、確かに「生きた状態」に戻してしまう。 英雄は救えず、正しいことをして村を追放され、 傭兵団では「治療=戦力」として利用されそうになり、自ら離れた。 やがて主人公は気づく。 この世界の治療は、人を救うためのものではなく、 壊れる前提で使い続けるための仕組みだということに。 英雄を量産する国家、 使い潰される若者たち、 善意で回る、壊れた世界。 主人公は革命を起こさない。 声高に否定もしない。 ただ、 壊れる前に止めるだけ。 これは、 「治さない方が正解だった」 ひとりの治療師の、静かな異世界譚。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/05
  • 現在の作品回復魔法が万能な異世界で、俺だけ治さない理由がある 〜触ると悪化するので、何もしない治療師やってます〜