あらすじ
大聖堂での公開断罪――伯爵令嬢セレナ(仮)は「聖女」に異端の烙印を押され、婚約者から婚約解消を宣言された。
弁明も許されず、すべてを奪われた瞬間。セレナは“終わり”ではなく、数か月前へ戻っていた。
二度目の人生で彼女が選んだのは、逃亡でも謝罪でもない。
断罪そのものを成立させないこと。
未来の記憶で事件を先回りし、証拠を集め、国を動かす味方を増やす。
味方になるのは、騎士団長の息子、財務大臣の息子、魔術大臣の息子、そして正教会枢機卿の息子。
四人の青年は彼女の才覚と一貫した行動を認め、父親たちに進言する。軍・財・魔・教(内部)の権限が揃ったとき、聖女と正教会が進める“王政統合計画”――世界を「(名前)正教会」一色に染め上げる野望は包囲されていく。
だが、やり直しは万能ではない。
戻るたびに、セレナの記憶が少しずつ削れていく。しかもこの奇跡は正教会の神のものではない。教会にとっては許されざる“異端の奇跡”――だからこそ彼らは、何としても彼女を潰しに来る。
再び訪れる断罪の日。
今度、裁かれるのはセレナではない。
公衆の前で聖女の嘘を暴き、正教会の暴走を手続きで止める――強ざまぁの逆転劇。
そしてセレナは、支配ではなく選択を尊重してくれた“たった一人”とともに、未来を掴み取る。