あらすじ
「そのタイトルを口にしたら……」
どこからともなく流れてくる噂を、半信半疑に思っていました。
そんなことあるはずがない。目に見える怪異なんて、世の中にそうそうありません。私は霊感もありませんから、今までに一度だって幽霊を見たこともないんです。
……でも。
ここ最近、思うように小説が書けなくなっていることに焦りを覚えています。
これも何かの怪異でしょうか。
私の身体の異常に呼応するように、さる方との連絡もとれなくなってしまいました。
ああ、もしこれを読んだあなたが何か情報を知っているのであれば、教えてください。
私が小説を書き終わるまでにどうか、この怪異の正体を解明してくた゛ささささ いいいい
あ
う゛う゛
う゛う゛う゛う゛
う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛
※このポストは投稿者により削除されました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
進学塾で働く一介のOLである新入社員の“私”は、夏のホラー企画を考えた。
でも、同僚に企画内容を話すと、皆反対もせず怪訝そうな顔をする。
もっと、円滑な議論が行われる職場だと思っていた私はがっかりしている。
アフター5の楽しみに、小説投稿サイト『キラノベ』で新作を投稿したのだが、そこで不可解なコメントが届いた。
”お前だけは許さない”——気味が悪いので、編集部の方に問い合わせするつもりだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
◆登場人物
・雪村萌香……二十代後半、進学塾で事務職に就いている。アフター5に小説投稿サイト『キラノベ』で活動することが日々の生きがい。
・神谷結人……ベストセラー作家。萌香の高校時代からの友人。
・立花美織……萌香の職場のひとつ上の先輩。
・三浦園子……萌香と結人の高校時代の同級生。