あらすじ
地球温暖化に伴い、熱帯地方に生息する蚊の一種、マボロシカが日本にも生息するようになった。マボロシカの立てるモスキート音は人間を催眠状態へと誘い、怖ろしい幻覚を見させる。そして混乱して蚊のことなど目に入らなくなった人間から悠々と血を吸うのだ。
マボロシカ自身の目的は、あくまでも血を吸うことだけ。しかし彼らが見せる幻覚は、時として事件の引き金となる。
俺が十四歳の時に起こった、あの事件のように。
そして次の事件を怖れる俺は蚊取り線香を絶やさないようにしていたが、ある日、ストックを切らしてしまう。