あらすじ

大唐帝国の宰相の娘婿である元撝 (げんき) は、音楽祭が中止されないように奔走していた。 西暦753年、弔問使として安西都護府へ向かう途中に、灼熱の西州 (トルファン) に立ち寄った元撝は、琵琶弾きの老人と出会う。明日はこの街で小さな音楽祭が開かれるという。が、異国の音楽を忌避する一部の者たちが過激な行動により、音楽祭を中止に追い込もうとしている。 「異国を嫌うのは個人の好き嫌いだが、音楽に罪は無い」 音楽祭開催のために西州の街を駆け回る元撝だが、反対派の責任者という者が見つけられない。 そんな中、老人が負傷したと聞く。更には、元撝が名乗っていた偽りの肩書きもバレてしまい…… 果たして、音楽祭は無事に開催されるのか? そして元撝は、排外主義が伸長する酷暑の西州で、何を見るのか? カクヨムコン11短編部門参加作品です。 参考文献 『ユーラシアの交通・交易と唐帝国』名古屋大学出版会 『砕葉史研究』帝京大学出版会 『シルクロードのコイン 1 2』帝京大学出版会 『7世紀後半から8世紀の東部ユーラシアの国際情勢とその推移』溪水社 『オアシス国家とキャラヴァン交易』世界史リブレット 『岑参全詩訳注 上 中 下』ユニプラン 『王維詩集』岩波文庫

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カクヨム2026/01/04
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