あらすじ
三十歳。
下請けの建設職人。
名目は従業員、実態は一人親方扱い。
ブラックな現場で責任だけを押し付けられながら、
ギャンブルと事故の借金を抱えて生きている。
昼は現場、
夜はキャバ嬢の送迎で現金を拾う日々。
「なんで俺がこんな目に」
そう思いながらも、
楽な方、逃げられる方、“今日だけ助かる方”を選び続けて、
気づけば戻れない場所まで来てしまった。
どこで人生がおかしくなったのか、
本人にも分からないまま、
それでも今日を生きてしまう男の話。
燃えるほどの情熱も、
捨てられるほどの悪にもなれなかった
“なれなかった側の人間”の物語。