あらすじ

瀬戸内に浮かぶ幸江島(ゆきえじま)。この島には、古くから伝わる不可解な因習があった。道端に置かれた古びた飯櫃や鳥籠――それは、山に住まう「影」に魂を奪われぬよう、人々が身代わりとして捧げた**『影供え』**。 遺伝子疾患により車椅子生活を送る16歳の少年・藤雅(ふじまさ)は、自立を願いながらも、家族に支えられなければ生きられない自分に引け目を感じていた。しかし、ある放課後の「事件」をきっかけに、彼は島の深淵へと足を踏み入れることになる。 クラスメイトが犯した禁忌。暴走する影。そして、闇に飲み込まれた大切な形見。 教師の中村が語る、影を失い「空っぽ」になった少年の記憶。 「山は、奪うだけじゃない。僕らとこの島は、契約しているんだ」 身体に不自由を抱えた4人の少年少女たちが、失われたものを取り戻すために手を取り合ったとき、山の影は藤雅の車椅子に音もなく忍び寄る。 それは絶望の始まりか、それとも――。 美しくも不気味な離島を舞台に贈る、民俗学ホラー×青春ヒューマンドラマ。 全5話 毎日0時投稿(最終話まで執筆済み)

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/05
  • 現在の作品『カゲソナエ ―幸江島(ゆきえじま)分校の境界線―』