あらすじ
聖女の家系に生まれながら「魔力がゼロ」と判定されたエルナ。妹のミラが「真の聖女」として崇められる一方、エルナは妹の引き立て役として泥水を啜る日々を送っていた。ついに婚約者の第一王子から「偽物はいらない」と婚約破棄され、恐ろしい呪いを持つと噂の「死神侯爵」のもとへ生贄として送られてしまう。
しかし、死神侯爵アルベルトの正体は、あまりに強大な魔力のせいで制御不能な「呪い」を纏っているだけの孤独な青年だった。エルナが彼に触れた瞬間、彼女の真の力――「魔力ゼロ」ではなく「無限の魔力吸収・浄化」が覚醒する。 「君は、私の光だ。離したくない」 冷徹なはずの侯爵に溺愛され、エルナが幸せを掴む一方、彼女という「巨大な魔力吸収源」を失った祖国では、溜まりに溜まった瘴気が溢れ出し、崩壊のカウントダウンが始まっていた。