あらすじ
迷宮、魔獣、未踏領域。
この世界は今、ハンターの時代の真っ只中にある。
才能は十歳の「鑑定の儀」で決まり、
選ばれた者だけが未来を掴む。
――だが、
貧乏騎士爵家ウトナビスの三男・ウルガは
その儀で 「才能ゼロ・記録不能」 と告げられた。
剣の才も、魔法の加護もない。
神にも、世界にも選ばれなかった少年。
それでもウルガは剣を捨てない。
努力をやめない。
仲間を守ることを諦めない。
そんな彼だけが知っている“秘密”がある。
それは、
地球の神話・伝承に登場する神具を呼び出す力
――《我儘な玩具箱(トゥテソロ)》。
だがこの力は万能ではない。
強い神具ほど膨大な魔力を要求し、
選ばれるのは常に「その場での最適解」だけ。
同じ神具は、24時間再使用不可。
この世界の誰も知らない神話。
誰も理解できない武器。
そして、証拠は一切残らない。
「派手な力はいらない。
今は、生き残れる刃だけでいい」
少年は、
神に頼らず、才能に甘えず、
“選択”と“努力”で前へ進む。
やがて彼は気づく。
この力は、最強になるための近道ではない。
――最強になる覚悟がある者だけが、使い続けられる力だと。
後に世界は彼をこう呼ぶ。
ブラック級冒険者。
それは英雄でも、神の使いでもない。
ただ仲間と共に生き残り、
積み重ねた結果として辿り着いた――
ハンター時代の“頂点”である。