あらすじ
「湊(みなと)くん、冷蔵庫の中身賞味期限切れそうだったから、食べておいたよ!」
「……合鍵、返せって言ったよな?」
中学時代の元カノ・天堂梨花(てんどう りか)は、別れてからも「友達」と称して僕の生活に土足で踏み込んでくる。
可愛くて、クラスの人気者で、そしてデリカシーがない。
「今の彼女さん、地味じゃない? 湊くんの好み、私が一番知ってるのに」
彼女はマウントを取りながら、僕と「今カノ」の間に入り込んでくる。
そんな僕を、今カノ・霧島静(きりしま しずか)は、いつも笑顔で許してくれていた。
「大丈夫だよ。湊くんが優しいの、私は知ってるから」
文句ひとつ言わず、清楚で健気な彼女。
僕はそんな静を守りたいと思っていた。
――そう、思っていたんだ。
静が、僕の部屋に侵入した梨花の髪の毛を一本残らず拾い集め、ゴミ箱の中で丁寧に消毒液をかけている姿を見るまでは。
「……汚い。湊くんの部屋に、泥棒猫の痕跡なんていらない」
過去を武器にする「未練タラタラの元カノ」。
未来を支配する「管理願望のヤンデレ今カノ」。
二人の少女の「嫉妬」が交差する時、僕の部屋は逃げ場のない修羅場と化す。
戦慄のトライアングル・ラブコメディ、開幕。