あらすじ
妖狩りでありながら呪力のない瑠衣(るい)は、己の身体に毒を埋め込まれ、妖に対する武器として育てられてきた。
十八に成長した彼女へ、遂に生贄の話が持ち込まれる。
生贄となれば生きては戻ってこれない。それでも、瑠衣は唯一の身内である妹を守るため、妖の元へ送られること決意する。
ところが、相手の白銀(しろがね)という妖は、瑠衣のことを嫁いできた娘として扱い、屋敷では大いに歓待される。
戸惑いつつも瑠衣は自らの役目を果たそうとする。すなわち、自分の身体を喰らわせ、白銀を死に追いやること。
だが、どんなに仕掛けても白銀は決して手を出してこない。一緒に暮らしているうちに、彼は瑠衣だけでなく、村の人々に対しても、苦労がないよう手を尽くしているという事実を知る。
白銀は人間に害をなす妖ではない。
そう確信した瑠衣は、その事実を妖狩りへ知らせに戻るのだが……。