あらすじ
SNSで「幸せな暮らし」を演出することに命をかける美優。
完璧な写真、完璧な家、完璧な娘──そして、完璧に“手に入れた”夫。
かつて親友だった真奈から毎年届く高級子供服は、フォロワーを惹きつける最高のアクセサリーだった。
だがある日、何気なく並べた七着の子供服の刺繍が、ひとつの“文章”を形作っていることに気づく。
SNSでは「#子供服考察」が爆発的に拡散し、フォロワーたちが美優の過去を掘り返し始める。
──真奈は数年前に亡くなっている。
では、毎年届いていた服は誰が送っていたのか。
浮かび上がるのは、美優が踏みにじった“もうひとつの人生”。
そして、彼女が捨てたはずの“誰か”の執念。
子供服のタグに刻まれた「MA-7」。
SNSの奥底で静かに更新され続けていた、あるアカウント。
積み重なるメッセージは、ひとつの結末へと収束していく。
そして、インターホンが鳴った──
“再配達です”
幸せを飾り続けた女の前に現れたのは、誰なのか。
七年越しの“贈り物”の意味とは。