あらすじ
世界を裏から支配すると噂される悪の組織《黒曜会》。
資金源不明、倫理観は妙に健全、作戦はなぜか必ず失敗する――
そんな組織で、私は「調整係」として働いている。
夜討ちはしない。
予告状は必ず出す。
正義の名乗りが終わるまで攻撃しない。
勝てるはずの手は、なぜか使われない。
それでも世界は納得し、物語は続いていく。
理由はない。説明もない。
だが、この世界には「そういう役割」が必要なのだ。
正義が現れ、悪が壊滅し、音楽が鳴る。
そのすべてが“正しい場面”になるよう、私は今日も席に座る。
設定上、私は死なない。
なぜなら――そういうことになっているからだ。