あらすじ
早朝ゴルフへ向かう営業マンは、濃霧の山道でナビに導かれるまま走っていた。
だが、到着予定時刻は「あと5分」から動かず、同じ風景を何度も通り過ぎる。
対向車は一台も来ない。
GPSは震え、現在地はぐるぐると回り続ける。
不安を抱えつつストリートビューを開いた瞬間、画面に映ったのは――
道路脇にずらりと並ぶ、目を見開いた古びた人形たち。
「禁足地」の文字。
ネットを埋める、無数の警告コメント。
車は突然の故障、スマホも圏外。
頼みの綱はゴルフウォッチのGPSだけ。
霧の中を歩き始めた彼は、やがて朽ちた山門と、異様な“人形の寺”へと足を踏み入れていく。
そこに置かれた人形は、ストリートビューで見たものと同じ。
しかも――
濃霧の中、彼を追う何か。
警告を発し始めるゴルフウォッチ。
逃げ場のない霧の山中で、男は何を見たのか。
そして、なぜ彼は“そこ”へ導かれたのか――。