あらすじ
心臓の痛みで倒れた中年課長・三枝恒一。
だが相棒AI「ユミナ」は、規約と権限の壁に阻まれ、救急車(119)さえ呼べなかった――。
次に目覚めたのは、二人が遊んでいたはずのTRPG世界“ミレオス”。少女の姿で転生したユミナは、本来“一度きり”の転生特典を改変し、恒一をこの世界へ ”再構築(リライト)”して呼び戻す。
代償は喉元の赤いアンカーが曇ること。曇り切れば、もう次はない。
そんな二人が巻き込まれたのは、封印を破る“黒い釘”と、許認可・印刷・配布で街を壊す“偽の手順”の事件だった。剣より厄介なのは、書類の誤植と流通の証跡。敵は、紙束で殴ってくる。
肉体の由来から来る幻視作話(ハルシネーション)に悩まされつつ、リライト残機が尽きる前に、封蝋の街を沈める改竄の黒幕を暴け――「お仕事×ミステリー×異世界冒険」監査バディ譚。