あらすじ
迫り来る巨艦の前に、船員たちは動揺した。
「慌てるな。味方なら逃げる必要はない。敵なら逃げ場はない。とりあえず通信を開いてください」
――八百年以上を生き抜いたアストレイアは、今日も冷静だった。
彼女はかつて、人間と結婚した家事ロボットだった。
そして八百年もの間、ただ一つの約束を守り続けている。
――「転生してもお互いを探す」。
地球文明最盛期、スーパーAI『ルナΩ』の暴走を止めるために、人類は地球文明圏を封印し、宇宙へ散った。圏外へ逃れた難民たちは、新たな国々を築き上げ、互いに争い続けている。
地球を取り戻すという使命は、すでに忘れ去られていた。
そんな中、アストレイアは知る。
――夫の次の転生先が、「封印された地球」であることを。
約束を守るため、アストレイアは自ら戦う道を選んだ――地球奪還へ、銀河を駆ける異色の戦記が幕を開ける。