あらすじ
古代~近世までのアラビア世界を巡る歴史ロマン。
【『新編 千夜一夜物語』】
【登場人物】
◯シェヘラザード:
大臣の娘で、サーサーン朝ペルシャのシャフリヤール王のハレムに暮らす宮女。物語の語り手であり、毎夜王に面白い話を聞かせて命をつなぐ。妹ドゥンヤザードと共にネタ集めに奔走する。
◯ドゥンヤザード:
シェヘラザードの妹。ハレムで姉の話に付き合い、王の興味を引く役割も担う。可愛らしい外見と純粋さが強調され、姉と共に首ちょんぱの危機に直面する。
◯シャフリヤール王
サーサーン朝ペルシャの王。女性不信から毎夜処女と結婚し翌朝処刑する狂気の習慣を持つ。シェヘラザードの話に興味を示しつつ、ドゥンヤザードにも手を出す欲望を見せる。
【『新編 アラビアのロレンス』】
1917年、アラビアの砂漠は昼の灼熱と夜の冷気を交互に浴びせ、隊商のラクダが砂塵を巻き上げていた。第一次世界大戦の渦中、英国陸軍の少佐T.E.ロレンスは、アラブ反乱を支援する任務を帯び、アラビア半島を駆け巡っていた。
彼の青い瞳と風変わりな白いアラブ服は、砂漠の戦士たちに奇妙な印象を与えていた。この夜、彼はアラブ族長ファイサル・イブン・フサインの屋敷に招かれていた。ファイサルは大アラブ王国を夢見る老練な指導者で、オスマン帝国からの独立を英国の力を借りて実現しようと画策していた。ロレンスは知らなかったが、この夜、彼は砂漠の策略に巻き込まれる運命にあった。
【登場人物】
◯T.T.ロレンス(トーマス・エドワード・ロレンス):
英国陸軍少佐。第一次世界大戦中、アラブ反乱を支援した実在の人物。知性とシニカルなユーモアを持ち、本作では砂漠の誘惑に翻弄されつつも皮肉で応じる。
◯ハディージャ:
ファイサルの第四婦人。可憐な美少女で、ハレムの侍女としてロレンスを誘惑し、ファイサルの策略に一役買う。オリーブ色の肌と大きな瞳が特徴。
◯エリザベス・マーガレット・ハミルトン:
ロレンスの許婚。1890年生まれ、27歳。ロンドンのハミルトン家出身の貴族令嬢で、オックスフォードで歴史学を学び、外務省で働く才女。金髪に灰色の瞳を持ち、気品と知性を備える。ロレンスと1915年に婚約したが、任務で疎遠に。
◯ファイサル・イブン・フサイン:
アラブ族長。大アラブ王国を夢見る指導者で、オスマン帝国からの独立を目指す実在の人物。老練で狡猾、策略家としてロレンスを利用する。
◯サミラ:
ファイサルのハレムの侍女。黒髪と金の腰帯が特徴で、ベリーダンスでロレンスを魅了する。 ベドウィン出身の率直さと知恵。砂漠の荒々しさと女としての自信を持つ。
◯ナディア:
ファイサルのハレムの侍女。紫のヴェールと豊満な体型で、妖艶な動きを披露する。ダマスクス出身の狡猾さと哀愁。商人の血と過去の傷を匂わせる。
◯アリヤ:
ファイサルのハレムの侍女。緑の瞳と金のリングで、ロレンスの心を揺さぶる。南アラビアの知性と冷たさ。交易の知識と観察眼でロレンスを試す。