あらすじ

古より、日本には“表の皇”と“裏の皇”が存在する。 その“裏”を護るために生まれた影の一族——《多賀》。 彼らは「五行」を操り、あらゆる**物質を武器に変える“御力”**を継ぐ者たち。 その使命はただひとつ。 「神に代わり、咎を断つこと。」 現代。 皇直属暗殺部隊《他ガ咎(たがとが)》は、 佳子内親王の密命を受け、国を腐らせる総理大臣の“処断”を決行しようとしていた。 滋賀県の多賀大社で行われる《全国多賀会議》。 全国47の多賀家が集う中、 唯一血筋が薄く“力を失いかけた”少年――**多賀吉備(たが・きび)**も招かれる。 何もできない。誰も守れない。 そう思っていた吉備の前で、 “咎人(とがびと)”と呼ばれる異能の敵が現れる。 血が騒ぎ、御力が共鳴した瞬間。 雨が止まり、空気が震える。 「……響け。世界を、正す音。」 少年の中で眠っていた神通力《反響(はんきょう)》が覚醒する。 それは、世界の因果を返す力。 ——他人を守るために、己を削る“祈りの刃”。 御力を削り、命を燃やして罪を断つ者たちの物語が、いま始まる。 ■登場人物 ◉多賀吉備(たが・きび) 主人公/高校二年生。 五行変質と千里眼の素質を持つが、御力が極端に弱く、周囲から「欠けた多賀」と呼ばれていた。 心優しく正義感が強いが、争いを避ける性格。 神通力《反響(はんきょう)》を発現させ、戦いの渦中へと巻き込まれる。 「俺が斬るのは、人の“罪”じゃない。世界の“嘘”だ。」 ◉多賀皇(たが・すめら) 他ガ咎の総帥にして、天皇直属の影。 白髪・白衣を纏う静謐な男。 五行を極め、すべての物質を自在に操る“究極の御力”を持つ。 吉備に特別な興味を示し、「お前の反響は、この国を揺らす」と告げる。 ◉多賀吉備の師:多賀厳島(たが・いつくしま) 冷徹な剣士。女性。 御力を練り上げた刃《水鏡刀》の使い手。 吉備を導く存在だが、過去に「御力ゼロ」となった仲間を自ら斬った経験を持つ。 ◉佳子内親王(かこないしんのう) 現皇族。 表向きは優雅で穏やかな皇族だが、裏では《他ガ咎》を統べる“影の皇”。 国家の歪みと悪意を監視し、“神が裁けぬ悪”を断罪する。 ◉多賀大麻(たが・おおあさ) 力自慢の男。御力の総量が多く、戦場では前線に立つ。 御力を鎖状に変え、敵を拘束・粉砕する。 性格は豪快だが義理堅く、吉備を弟分として可愛がる。 ◉多賀高千(たが・たかち) 天真爛漫な女性。五行を踊るように操る。 明るく吉備を励ますが、戦闘時は表情が一変し、“祈りの刃舞(はぶ)”を舞う。 吉備に特別な想いを抱いているが、それを口にはしない。 ◉咎人(とがびと) かつて多賀の血を持ちながら、“神の理”を裏切った者たち。 御力を喰らい、世界の均衡を乱す存在。 総理大臣もその一派と繋がっているとされる。 ■テーマ 「御力とは、生きる意志。」 「祈りとは、誰かを斬る覚悟。」 少年は、神の定めた理に抗いながら、 “生きることの意味”を刀に問う——。

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カクヨム2026/01/03
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