あらすじ
ヒステリックと呼ばれた人間は、怒りの翻訳者になった。
正論を言っているだけなのに、なぜか怒っているように見られる。
言葉を尽くせば尽くすほど、相手は黙り込んでしまう。
「ヒステリック新谷」と陰で呼ばれる人間が、自分の感情と向き合い、
怒りの正体が“違和感”であることに気づいていくまでを描く二話完結の短編。
怒鳴られる声、泣きながらのクレーム、噛み合わない会議。
そのすべてを整理し、翻訳し、言葉にすることで、
新谷は初めて「役に立つ場所」を見つけていく。
これは、変われなかった人間が、
それでも自分を少し信じられるようになるまでの物語。