あらすじ
一度目の人生で、婚約者テオ王子に尽くし、嫉妬に狂う悪役を演じた末、反逆罪で処刑されたヴェラ。
二度目の人生で目覚めた彼女は、すべてを悟った。
「あいにく、配役は辞退いたしました」
王子と平民出身の聖女ルミの運命的な出会いにも介入せず、贈られた宝石は売り払い、婚約は凍結。さっさと北方の別荘へ「療養」という名の逃亡を決行する。
目指すのは、美味しいカツサンドと温かいスープのある穏やかな日々。
管理人カノ、料理人アイラ、研究者ヴァレリアナたち個性豊かな仲間と共に、王家の至宝は揚げ物の熱源に、聖女の遺物はお風呂のボイラーに変換。国を救う魔導具すら「イチゴ栽培用の照明」へと生まれ変わらせる。
一方、脇役を失った王都では物語が崩壊し始め……。
これは、悪役令嬢が「無関心」という最強の武器で運命を蹴り飛ばし、北の大地で美食と愛を手に入れる物語。