あらすじ
ラブコメ?
――そんなものは、もう過去の話だ。
風見ソラは、かつて不可能だと思われていた幸せを手に入れた。
吉住ユメとの安定した恋人関係、気の合う仲間たちに囲まれた穏やかな日々。
完璧な未来は、もうすぐそこにあるはずだった。
しかし、すべてが幸福な結末へ向かおうとしたその瞬間、彼は“上位存在”と邂逅する。
託された使命は、見捨てられた者たちを救い、滅びへと向かう世界を救済すること。
だが、ソラの優しさと純粋さは、次第に彼自身を追い詰めていく。
彼の精神は、いったいどこまで耐えられるのか。
一見完璧に見えた世界から、絶望に歪められた現実へ。
ソラは「普通の人生」を取り戻そうともがき続ける。
――たとえ、その“普通”が最初から存在しなかったとしても。
これは、記憶と存在、そして病んだ世界の中でも消えない希望を描く物語。
誰もが幸せな結末を与えられるわけではない。
そして、どれほど足掻いても――
その手に届かない未来が、確かに存在する。