あらすじ

十五年前、世界の中心として栄華を誇ったオリゾーン大陸が一夜にして砕け散った。 「落星の天変地異」と名のついたその大災害により大陸の中心部は粉々になり海水が流入した。 以降、かつての陸地の名残である『断島』が人々の暮らす土地となっていた。 もともとの地形を留めているのは、東西南の外縁部で、天から見下ろせばおよそ三日月のような形に残っているばかりだ。 優れた文化を打ち立てた王国、多くの人々が巡礼した聖堂、竜や獣が躍動した山河……それらもまた壊滅的な傷を負い、文明も大地もなにもかも退廃したかに思えた。 しかしすべての物事が人々を苦しめたわけではない。 星の直撃を受けた大陸の元中心地から渦が巻き起こり、海流を形成したのだ。 波打つ水面は独特なる銀の光を帯びるようになり、銀海流と呼ばれるに至った。指向性が強く、船を運ぶに易く、安定したその波は分断された人々の交流と交易を助ける存在となる。バラバラになった世界を動かす動力となったのだ。 生きとし生けるものたちは一変した世界を受け入れ、混沌から徐々に再生を試みつつある、その頃の話……

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/01/03
  • 現在の作品少年が呑むは侵略の星 ~アージェント・サーペント・コンクエスト~