あらすじ
王太子の婚約候補から外され、
「役目を終えた存在」として王都を追われたセレスティア。
静養という名目の移送中、彼女は護衛に見捨てられ、
森で命の危機にさらされる。
救ったのは――敵国・帝国の若き公爵エルヴィスだった。
彼は優しさで彼女を守らない。
庇護も、約束も与えない。
ただ「使えるかどうか」という冷酷な基準で、
彼女を屋敷に留める。
役割を与えられ、
必要とされ、
やがてそれに依存しかけた矢先――
セレスティアは「仮の滞在者」として切り離される。
名前を呼ばれない別れの先で、
彼女は初めて、自分の居場所を自分で作ることを選ぶ。
これは、
選ばれなかった令嬢が
“選ばれる側”から降りて、
それでも幸せを掴みにいく物語。